伝説の契約の聖櫃「失われたアーク」の謎を追 え!

1、「失われたアーク」ってなに?

text by オオヤギみき(TOKYO GOONIEZ)

映画『インディ・ジョーンズ』の第一作目『レイダース〜失われた聖櫃〜』を観たことはあるだろうか? あの映画の中で主人公のインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)がナチスに追われながら必死で追い求めてる、古代ユダヤの大秘宝「契約の聖櫃」のことである。
まあ、カンタンにいうと「イイモンがイッパイ入ってる箱」のこと。中に何が入ってるかっつーと、


「十戒の石盤」
紀元前の大昔、「モーゼ」っていうユダヤ人の指導者(あの、海割っちゃった人)が堕落したユダヤ民族の戒めるために、シナイ山に登り、「絶対神ヤハウェ」の教え(十戒)を刻み込んだ石盤のこと。この教えは、いまだにユダヤ民族の戒律の基本になっている。

「アロンの杖」
モーゼの兄ちゃん「アロン」が持ってた魔法の杖。ファラオの前でヘビに化けたり、川の水を血で染めたりしたという伝説が残されてるアブナイ杖。

「マナの壷」
「マナ」っていうウエハースに似た、甘くて栄養のある食べ物が、かぎりなく出てくる魔法の壷。コレのオカゲで、契約の地「カナン」を求めて40年近く放浪したユダヤ人たちは生き延びれたと言う。


以上の「三種の神器」が納められた箱のことを「契約の聖櫃」と言うのだ。どんなんかっつーと、金箔張りで、フタには二対のケルビム(天使)が鎮座し、2本の棒を箱尾についてる金具に通して、担いで運ぶようなカタチ。

モーゼの手によって、ファラオのもとを解放されたユダヤ民族は、この箱を担ぎ、契約の地「カナン」を求め、40年近くも旅を続ける。その間も、「契約の聖櫃」にまつわる神話は沢山残されている。たとえば、聖櫃を盗もうとした盗賊が、聖櫃にさわっただけでクビがブっとんでしまっただとか、難攻不落と言われた城の周りを、聖櫃を担いで一周しただけで、城がアっ!つー間に崩れ落ちてしまっただとか。

モーゼは、旅の途中で、契約の地を見ることなく、死んでしまうが、残されたユダヤ民族は、聖櫃の不思議な力の導きによって、無事に契約の地「カナン」に到着することができる。実に40年にも及ぶ長旅である。ついにカナンに到着したユダヤ民族は、「エルサレム神殿」に聖櫃を安置する。

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