伝説の契約の聖櫃「失われたアーク」の謎を追 え!

3、アークは日本にある!

text by オオヤギみき(TOKYO GOONIEZ)

紀元前536年。エルサレムはバビロニア軍によって陥落した。やっとのことで契約の地を手に入れたユダヤ民族は、ふたたび捕われの身となった。これが、有名な「バビロンの捕囚」である。
しかし、陥落したエルサレムになくてはならない、一番重要なモノがなかった。そう、神殿に祀られているハズの「契約の聖櫃」が、この時点でスデになかったのだ。なぜそれがわかったかというと、バビロン軍がエルサレムから持ち帰った財宝(ソロモンの財宝)は、旧約聖書(エレミア書)にリストアップされている。しかし、そこには「契約の聖櫃」の名前がない。どんな財宝よりも、まず一番にリストに乗らなくちゃならない、古代ユダヤの大秘宝であるハズの「契約の聖櫃」の名前がないのだ。いったいどういうことか? つまり、エルサレム陥落の時点で、“スデにそこにはなかった”のだ。

「契約の聖櫃」はどこに行ったのか? いろんな説があるが、中でも一番有力なのが、エルサレムの予言者「イザヤ」が、予言によってエルサレムが陥落することを事前に知っていた、という説。イザヤは、この恐ろしい予言の結果を、何度もヒゼキヤ王に訴えたが、ヒゼキヤ王はまったく信じてくれない。業を煮やしたイザヤは、一部の有能なユダヤ人たち、ソロモンの財宝の一部、そして「契約の聖櫃」を密かに持ち出し、仲間とともにヨルダン川を下り、エルサレムを逃れた。

はたして、エルサレムは陥落した。その知らせを受けたイザヤたちは、もう祖国に帰れないことを同時に悟った。イザヤたちの船は、ある島国に辿り着いた。祖国を失った彼らは、ココに新たな国家を創ることを決意した。

その島国こそ、この日本だったのだ! 正確には、彼らが辿り着いたのは、阿波国。つまり四国・徳島だった。

「ウッソだ〜! マジで〜?」って話だケド、コレがまた信じちゃえるくらいの、数々の証拠が残されてるのだ!

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