実録?百物語

46、滋賀県のホテル

text by 高橋カオリ

友達のHちゃんが、音楽事務所で
働いていたころに体験した話。rnrnあるバンドのライブツアーに同行することになったので、宿泊ホテルを
探していたHちゃんは、滋賀県のとあるホテルを宿泊先として予約したそうな。宿泊当日、予約した部屋に案内さ
れたものの、その部屋はホテルの見取り図にのっていなかったそう。なんか気味悪いなぁと思いつつも、その部
屋と隣の部屋に数人で泊まることになった。rnrn夜、部屋の中でお約束のように怖い話をしていると、ドア
が急に開いて、バタンという音を立てて閉まった。それで気味が悪くなったので、全員で隣の部屋に移動したの
だとか。とりあえずその後は大したこともなく、無事そのホテルを後にしたらしい。rnrn後日、Hちゃんが
部屋の中で撮影した写真を現像してみると…みんなが集合してポーズを決めている写真なのだが、そのうし
ろにあるテレビに人が写っていたらしい。rnrnその人は、集合してポーズを決めているみんなの後ろからカ
メラを構え、後ろ姿の写真を撮っている様子だったとか。そこに居合わせた霊感の強い人が言うには、大して悪
さをする霊ではなく、ただの自縛霊だと言っていたそうだけど…。

▲ページトップ